第12章

二谷夜子は、本当に言ったとおりにやってのけた。

翌朝早く。周防充が駐車スペースに車を入れた途端、隣の車から二谷夜子がひらりと降りてくる。

今日は白のオフショルのショート丈トップスに、淡いブルーのハイウエストデニム。若々しさと色気が、どちらも遠慮なく主張していた。

にこやかに朝食袋を周防充の手に押しつけ、甘い笑みを向ける。

「あなたのために作った愛情たっぷり朝ごはん。ちゃんと完食してね」

周防充は朝食をぶら下げたまま、またしても逃げるようにその場を後にした。

昼休み。同僚たちが口々に出前を頼もうとしていたところへ、配達員がどやどやと現れ、豪勢なランチをどんと運び込んできた。周防充の...

ログインして続きを読む