第120章

責任はすべて、二谷夜子に押しつけられた。

二谷夜子はぷくっと頬を膨らませ、藤原右京を睨みつける。もうこんなお風呂、入っていられない。浴槽から出ようと腰を浮かせた瞬間――藤原右京が手首をつかみ、そのまま強引に引き寄せた。濡れた身体が、硬い胸板にきつく押しつけられる。

二谷夜子は藤原右京がうんざりで、両手でぐいぐい押し返す。

『動くな』

低い声。藤原右京は細い腰をがっちり抱え込み、囁くように続けた。

『それ以上動いたら、容赦しない』

――動けなかった。

腰のあたりに、何か硬いものが当たっている。はっきり分かるほどに。

二谷夜子は下唇をきゅっと噛む。腹が立つのに、悔しくて、情けなく...

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