第131章

スキャンダル騒動の一件で、周防景冶は二谷夜子のそばで煽り立てていただけだというのに、江原グループの株を5%も、いとも簡単に吸い上げた。

世の中、そんなうまい話があるものか。

周防充也は、周防景冶が二谷夜子を利用するやり口を、どこか陰湿だと思っていた。

藤原様が彼女を庇っていなければ――江原義人と藤原月美の苛烈さを考えれば、二谷夜子はとっくに命を落としていてもおかしくない。

『藤原様、二谷夜子さんに護衛を増やさなくてよろしいのでしょうか』

『今は江原奥さんの敵意を周防家へ逸らせていますが、また二谷夜子さんを狙わないとも限りません』

藤原右京は、長い指で机をとん、とん、と軽く叩きなが...

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