第33章

鈴木撫子の身体は、小刻みに震えるのをどうしても止められなかった。脈打つたび、屈辱にまみれた痛みがじわりと全身を引き攣らせる。

淀んだ息が胸の奥に重くつかえ、上にも下にも抜けていかない。苦しさに視界は何度も暗くなり、このまま窒息してしまいそうだった。

彼女は顔を上げ、江原和直の軽蔑しきった視線を真正面から浴びせられる。

かつてはその眼差しに酔いしれた桃花眼も、今は冷えきった嫌悪と苛立ちしか宿していない。

鈴木撫子の瞳に、みるみるうちに薄い涙の膜が広がった。途方に暮れたように、縋るように、彼を見つめる。

江原和直は鼻で嗤った。

「何を哀れっぽくしてるんだ。そんな目で俺を見るなよ。まる...

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