第62章

周防充は、警察を呼ぶべきかどうかをさらに確認しようとした。だが、その前に藤原右京は一方的に通話を切っていた。

車のドアを開けて降りると、そのまま足早にレストランへ引き返す。

レストランの化粧室前は、すでにちょっとした騒ぎになっていた。

数人のスタッフが、固く閉ざされた扉をむなしく叩いている。

外に締め出された女性客たちは、苛立ちと怒りをあらわにしていた。

『星天のゴルフ場って、この程度の管理なの? 変なのが勝手に入り込んで暴れるなんて』

『中の人、いったいどうなってるのよ。まさか死んでるんじゃないでしょうね?』

そのとき、藤原右京の姿が廊下の奥にふいに現れた。

全身から漂う張...

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