第78章

周防雨子は憎々しげに周防景冶を睨みつけた。

鼻で笑うと、バッグから二谷夜子にもらった例の際どい写真を引っ張り出し、まとめて周防景冶へ叩きつけるように放った。

『周防景冶、江原和直に嫁ぎたいなら、あんたが嫁げばいいでしょ!』

雨子の目は赤く滲み、顔いっぱいに悔しさと怒りが張りついている。

彼女は周防浩人を見た。胸の奥が潰れそうなくらい、情けなくて、悔しくて。

『お父さん、電話でも言ったよね。私、死んでも江原和直とは結婚しない』

『婚約してたこの数年、あいつの周りから女が途切れたことなんて一度もない』

『女遊びしすぎて、汚い病気まで移されてるの!』

『そんな男に嫁いだら、私の人生...

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