第22章

風間怜司は、背後でひそひそとした声を耳にした。

「――あれだよ。猫耳の子、見えた?」

ちらりと視線を投げると、いつの間にか隣に若い男が二人立っていて、ガラス越しに店内を覗き込んでいる。狙いは明らかだった。小島奈緒。

「見ろよ、胸。腰。脚。言っただろ、当たりだって」

「あとでいつも通りな。俺が気を引く。お前、撮れよ」

もう一人が、にやにやしながら続ける。

「どんなパンツ履いてんだろな」

下卑た言葉が窓の前で飛び交う。だが、すぐ横にいる若い男の顔色が冷えたことには、二人とも気づきもしない。

風間怜司は、こいつらが何をするつもりか理解した。

――けれど、すぐに止めに入ったりはしな...

ログインして続きを読む