第48章

祖母の腎結石は、この時期はまだ小さくて手術できないはずだった。前の人生では、だいたい半月ほどしてから祖母が「腰が痛い」と訴え、彼女は祖母をあの病院へ連れて行った。医者は「しばらく養生してからだ」と言い、手術はそれからだった。

――なのに、今世では。

この時点で、祖母の結石はもう手術が必要な大きさになっている。

おかしい。

小島奈緒の胸に、ひやりとした恐怖が落ちた。

死に戻ってから、身の回りの人も出来事も、少しずつ違っていた。けれど大筋では、いい方向へ転がっているはずだった。

たとえば斎藤雅美。先手を打って、前世と同じ展開を最初から潰した。

坂本哉太については、この先どうなるかま...

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