第98章

学生向けローンの狂騒がようやく引いてから、あらためて飛び降り自殺――まだ若いのに、あまりにも早く命を終えてしまった子たちのことを振り返り、ため息まじりにこう総括する人がいた。

よほど困窮した家庭でもない限り、120万程度の借金で「家族が本当に潰れる」なんてことは、実はそうそうない。早い段階で親に打ち明ければ、返済も解決も、そのぶん早くなる。

――なのに、当の本人たちがいちばんしたくないのが、親に言うことだ。

だから「もう逃げ道がない」と思い込んだ末に、取り返しのつかないほうへ行ってしまう。

それが、まともな大人ほど胸をえぐられる。

白岡瑠奈も最初は首を縦に振らなかった。家に言えるな...

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