第13章

話し手は夢前茜だ。彼女は自分のベッドの上で足を組み、真っ赤なマニキュアを塗りながら、侮蔑のこもった横目で二人をねめつけていた。

神代雪璃の足が止まる。腹部を襲う激しい絞痛に、口を開く気力さえ奪われていた。

しかし、泉凪紗は黙っていられなかった。即座に雪璃の前に立ちはだかる。

「夢前茜、口を慎みなよ! 雪璃があんたに何したっていうの!?」

「何したって?」

茜はマニキュアを置くと、わざとらしく口元を押さえて笑った。

「別に? ただその辛気臭いツラを見てると食欲が失せるってだけ。それにあんたもよ、泉凪紗。バカなんじゃないの? 人殺しと同室で寝てて、夜中に刺されるとか思わないわけ?」

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