第148章

「悠真、早く雪璃ちゃんに赤ワインを注いであげなさい!」

テーブルの下で、羽鳥伯母さんは白石悠真のいる方向を狙い澄まし、力一杯蹴りを入れた。

白石悠真は生返事をしつつ、神代雪璃のグラスにワインを注いだ。

「パスタも取り分けてあげて! あの子、私が作るパスタが大好物なんだから」

彼の積極性が足りないと見るや、羽鳥伯母さんは同じ要領でもう一度蹴りを入れる。

何度か蹴られた後、神代雪璃はたまらず、痛む右足をさすった。

「羽鳥さん……右足は今日、マッサージを受けたばかりで……」

羽鳥伯母さん、「……」

蹴る人を間違えた!

彼女は一転して焦りだした。

「右足だって? 悠真、早く雪璃ち...

ログインして続きを読む