第18章

暁真昼の言葉に、神代雪璃は呆然とした。

脅迫?

そんな生易しい言葉では片付けられない。

彼女の唇は震え、三年以上もの間積もり積もった屈辱と恐怖が、今にも口をついて出そうになった。

だが、その時だった――。

鋭い女の声が、横合いから突き刺さるように響いた。

「あら、誰かと思えば、随分と賑やかじゃない? うちの店の『売れっ子』、神代雪璃じゃないの」

神代雪璃が弾かれたように振り返ると、そこには五十代ほどの初老の男に腕を絡ませた夢前茜が、勝ち誇ったような笑みを浮かべて歩み寄ってくるところだった。

彼女は暁真昼を頭の先から足の先まで品定めするように見つめ、その瞳には隠そうともしない軽...

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