第20章

彼女は目を赤くし、写真を突きつけて男を問い詰めた。

「この写真、いつ撮ったの?」

男は即座に頭を下げて答えた。

「一昨日の朝、会所の三階です」

一昨日の朝!

神代雪璃が釈放されて、まだ数日しか経っていないのに!?

月見優心の胸が激しく上下する。

悔しい!

本当に悔しい!

この三年間、彼女は霧生嵐に寄り添い、優しく献身的に尽くしてきた。

だが丸三年の間! 霧生嵐は礼儀正しいだけで、その態度はどこまでも他人行儀で冷淡だった。キスはおろか、手を繋ぐことさえ稀だったのだ!

どうして!? どうして神代雪璃というあのクズが戻ってきた途端、私が夢見てきた全てをあっさりと手に入れてしま...

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