第226章

「あの分別のない愚か者が……一日中、女のことばかり。放っておけ!」

月見映司の話になると、月見の父は苦々しげに顔を歪めた。

月見優心は頷き、溜息交じりに言った。

「兄さんは虹野家との婚約を解消すると言っています。父さんは、この件の損害をどう最小限に抑えるか考えたほうがいいですよ」

その直後、月見の母が慌ただしく駆けつけてきたため、二人はそれ以上この話題を続けなかった。


霧生の祖父が探りを入れてくるだろうとは、神代雪璃も予想していた。ただ、これほど早いとは思わなかった。

霧生の祖父は山下を連れて病室に入ってくると、陰鬱な表情で神代雪璃をじろじろと値踏みした。

「こんなに...

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