第228章

霧生会長は、冷ややかな視線で彼を睨みつけた。

霧生光丘はその視線に気づかぬふりで、淡々と言葉を継いだ。

「幸いなことに、社長交代の手続きはまだ完了しておりませんし、対外的にも霧生陽が新社長だとは公表しておりません。個人的には、やはり霧生嵐に引き続き社長を任せるべきだと考えます」

「それはお前の個人的な意見に過ぎん!」

霧生会長は強い口調で言い捨てた。

光丘はそれ以上何も言わず、視線を長姉である霧生大賀へと向けた。

霧生大賀は片手を挙げ、口を開いた。

「お父様、私も霧生嵐が社長を続投するほうが、グループの発展のためには良いと思います。私たちはあくまで巨大なグループ企業であり、家族...

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