第239章

レストランでは、神代雪璃と月見優心がテーブルを挟んで向かい合っていた。中央にはボロネーゼとシーフードピザ、その脇には彩り豊かな野菜サラダが並んでいる。

車椅子に座る月見優心は、以前よりもさらに痩せ細り、そこにはある種、病的な美しさが漂っていた。

「昔、ここのボロネーゼが一番好きだったわよね」

月見優心はフォークを手に取ると、パスタを少し巻き取り、神代雪璃の皿に取り分けた。

雪璃は薄く笑みを浮かべただけで、何も答えなかった。

しばらくの沈黙の後、月見優心は苦渋に満ちた声で切り出した。

「雪璃……昔の私は若くて愚かだったわ。一時の感情で過ちを犯してしまった。でも、この数年、私の良心は...

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