第249章

月見優心は信じられないといった様子で手の中のカードを見つめ、それから霧生陽の顔を仰ぎ見た。

「どうして……私に力を貸すの?」

「力を貸す?」

霧生陽は鼻で笑った。

「俺は何も貸しちゃいない。何も見てないし、お前にも会っていない。俺はただ……面白い見世物が見たいだけさ」

言い捨てると、霧生陽は口笛を吹きながら、大っぴらに背を向けて歩き去っていった。

月見優心はそのカードを強く握りしめた。指の関節が白く浮き上がるほどに。

天さえも、彼女に味方している。

神代雪璃、霧生嵐、そして霧生の祖父……。

お前たちの死期が来たのだ。


週末、霧生家の本邸。

次々と高級車が正門を...

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