第251章

月見映司は首を横に振り、枯れた声で告げた。

「優心……父さんが脳卒中で倒れた。今は寝たきりだ。家は破産し、屋敷も差し押さえられた。もうお前を助けられる人間は誰もいない。俺にも……無理だ」

「嘘よ! 嘘つき!」

月見優心は聞く耳を持たず、狂ったように叫んだ。

「みんな私を騙してるのね! どいつもこいつも、あの神代雪璃(クズ)の味方をして! あいつを殺してやる! 全員道連れにしてやるんだから!」

罵詈雑言を吐き散らしながら、彼女は錯乱した様子で後ずさりする。

その足が、床に転がっていた錆びついた鉄パイプに引っかかった。

ガアンッ!

乾いた音が響き、優心はバランスを崩した。背中から...

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