第64章

「そう、それでいいのよ。イチかバチか賭けてみるの。少なくとも成功するチャンスはあるわ。失敗したって、今の生活が続くだけじゃない」

泉凪紗は顎で神代雪璃が抱えているギフトボックスをしゃくり、促すように言った。

「いろんな人に聞いたし、自分でも試してみたけど、この三着の勝負下着、効果は抜群よ」

神代雪璃の長い睫毛が微かに震えた。

霧生嵐のような男なら、彼女を苦しめる方法は無数に持っているだろう。だが、足をへし折られるほどの苦痛さえ耐え抜いたのだ。あの程度の折檻をあと数回受けるくらい、どうということはない……。

「とりあえず開けて見てみなさいよ」

泉凪紗はギフトボックスを取り上げると包...

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