第101章

白坂敬人にまた会うのが、こんなに早いなんて思ってもみなかった。しかも、こんな内輪の場所でだなんて。

浅村尾木と取り決めた時間どおり、私は個室へ足を踏み入れた。

扉を開けた瞬間、ふわりと煙草の匂いが流れ出てくる。浅村尾木はソファの片側に座り、指に挟んだ煙草をひと吸いすると、腕の中の女の子に向けて白い煙の輪を吐いた。笑い声は、私の姿を認めた途端、ふっと途切れる。

「葉夏さん、やっと来たね。ほら、こっち座って」

浅村尾木は抱いていた子を離し、こちらへ手招きした。

腕の中にいたのは十七、八に見える少女で、派手な美貌が目を引く。艶のある黒いウェーブのロングヘアが胸元に垂れ、半分覗いた谷間をわ...

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