第121章

手術室の扉が開いた瞬間、私たちは一斉に駆け寄った。脳出血には一定のリスクがある。これだけ長いあいだ何の知らせもないままでは、誰もが喉の奥に息を引っかけたまま、ただ待つしかなかった。

「小野寺恭宏さんのご家族の方はいらっしゃいますか!」

出てきたのは医師の補助らしい女性だった。手には紙を一枚。切迫した声で呼びかける。

「私です」

「私もです」

小野寺景山と小野寺礼臣が、ほとんど同時に前へ出た。

景山が慌てて言う。

「息子です。父は……父はどうなんですか?」

女性は息つく間もなく告げた。

「脳幹出血です。出血量も多く、出血点が厄介で手術は非常に難しい状況です。いま輸血が必要です...

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