第129章

会社にいると、小野寺礼臣から電話が入った。

「病院から連絡があってさ。目を覚ましたって」

「先生は何て? 容体は?」

私がそう返すと、礼臣の声が少し沈んだ。

「詳しくは言わなかった。ただ、あまりよくない感じだって。行ってみないと何とも……今から迎えに行く。10分後に下に降りてきて」

通話が切れる。私は手元の書類をさっとまとめ、バッグを掴んで階下へ向かった。10分もしないうちに、礼臣の車が会社の正面に滑り込んでくる。

病院に着くと、病室の前にはすでに小野寺景山たちが揃っていた。礼臣はさりげなく私を背に庇い、データを記録している医師へまっすぐ問いかける。

「親父はどうなんですか」

...

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