第139章

私と小野寺礼臣は先に法律事務所へ向かい、山村弁護士と会った。遺言書を受け取って目を通したあと、そのまま病院へ。

ほどなくして小野寺景山と氷上雅子も駆けつけてきた。けれど、小野寺允樹の姿だけはない。

小野寺景山はベッド脇に立ち、見慣れない弁護士を前に、どこか確信の持てない口調で尋ねた。

「こんな時間に、わざわざ全員を呼ぶなんて……何かあったのか? 礼臣、この方が電話で言ってた山村弁護士なのか」

その目の奥に、薄い不安が滲んでいる。

小野寺礼臣が山村弁護士に視線を送ると、山村弁護士はにこやかに一歩前へ出て名乗った。

「小野寺さん、はじめまして。万通法律事務所の山村と申します。本日は小...

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