第141章

私たちは小野寺のおじいさんを家へ連れ戻した。

入院していたのはひと月にも満たない。それなのに、屋敷全体がひどく広く、がらんとしたものに見えた。

車が停まるやいなや、執事が用意していた車椅子を押して駆け寄ってくる。小野寺景山と一緒におじいさんの身体を支え、そっと座らせ、そのまま部屋へと運んだ。

小野寺のおじいさんは、この大きな家を物珍しそうに見回していた。けれど表情は緩まず、苦しげに首を動かしながら、何かを探しているようだった。

小野寺景山が身をかがめ、笑顔を作る。

「父さん、家に戻ってきたんだ。安心して療養してくれ。早く良くなって、俺たちも毎日顔を出すから」

小野寺のおじいさんは...

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