第149章

小野寺允樹が、私の出社途中の道を塞いだ。

前方に停められた車を見た瞬間、アクセルを踏み抜いてそのまま突っ込んでやりたい衝動が湧く。

けれど、あんな男のために自分の人生を台無しにするほど安くはない。私は窓を下ろし、近づいてきた彼に冷たく言い放った。

「まだこんなことしてる暇があるんだ。忠告しとくけど、借りた闇金、返せなかったら追い回されて斬られるよ」

小野寺允樹は、私が上げようとした窓に手をかけて押さえつけた。眉を寄せ、悲しげな顔で私を見つめる。

「葉月、まだ俺のこと怒ってるんだよな。俺が悪かった。あんなことするべきじゃなかった。……頼む、償わせてくれないか?」

私は彼を上から下ま...

ログインして続きを読む