第15章

私はベールを外し、白いロングドレスに着替えた。長い髪を高く結い上げ、小野寺礼臣の腕に手を添えて、笑みをたたえたまま小野寺允樹の前に姿を現す。

允樹は私を見る目に、わずかな戸惑いを滲ませた。だがすぐに視線を礼臣へ移し、明るい調子で声を上げる。

「叔父さん、ようやくお帰りなさい。こちらの方は……」

礼臣は私の肩を抱き寄せた。

「俺の婚約者だ。お前は叔母さんって呼ぶんだぞ。葉夏だ。前に話しただろ、俺の甥でな。優秀な男だ」

允樹がもう一度、私を見た。目の色が少しだけ深くなる。

「葉夏……?」

「叔母さん、って呼んで。無礼だと思われるでしょう」

礼臣は肩に回した手に力を込め、いかにも大...

ログインして続きを読む