第24章

料理はどれもこれもバラバラで、皿の上だけがやたら賑やかだった。彼らが互いを持ち上げ合うのを眺めながら、私はひとり黙って箸を動かす。

「葉夏さん、御社のオフィス区画の立地はもう決まったそうですね。となると、加工工場の方はどちらに置くおつもりで?」

山村会長が、小野寺礼臣を挟んだ向こうから、にこやかにこちらへ視線を投げてきた。

私は落ち着いて箸を置き、わざと分からないふりをする。

「私もまだ決め切れていなくて。今は海外に自前の工場もありますし、輸出入の会社も動いています。投資は少し慎重に見たい時期でもありますから、用地はもう少し考えているところです」

小野寺のおじいさんが、何気ないふり...

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