第31章

食事の最中、夏川清美がわざわざ私の隣に腰を下ろした。顔には、精巧に作られた仮面みたいな笑みが張りついている。

「叔母さん、ずっと海外で暮らしてたって聞きましたけど、こっちの食事はお口に合いますか?」

「まあまあね。あっちはK国の人も多いし、K国料理の店もたくさんあるし」

私は気のない調子で答えた。急にすり寄ってきた夏川清美が、この次に何を仕掛けてくるのか。むしろそっちのほうが気になっていた。

夏川清美はにこにこと笑いながら、海老を一尾、私の皿に載せてくる。

「ですよね。あっちは工業団地みたいな場所も多いし、かなり治安が悪いって聞きます。叔母さん、何か怖い目に遭ったことってありません...

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