第37章

オフィスフロアの内装は、汐見奈緒が自ら張りついて、私の代わりに仕切ってくれていた。

非常階段の踊り場を曲がって足を踏み入れた瞬間、視界がぱっと明るくなる。

まさか、3階と4階の空間を丸ごと抜いているなんて。吹き抜けになった分、光も抜けて、いきなり開放感が跳ね上がった。二層ぶんのオフィスエリアの輪郭がすでに立ち上がり始めていて、奈緒は入口に立ち、施工側に何か指示を出しているところだった。

「そりゃみんな、K国はインフラ強いって言うわけだ。設計から施工まで、進みが早すぎるだろ?」小野寺礼臣が思わず感嘆する。「なつちゃんが頼んだデザイナー、マジで当たりだな」

奈緒はすぐに私たちに気づき、図...

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