第40章

汐見奈緒と大塚美耶に連れられて、私はそのまま別の輪のもとへ向かった。

「皆さま、ご紹介しますね。こちらが葉夏さん。私がぜひ、とお願いして来ていただいたの。葉夏さん、こちらは上原さん。ご主人が不動産をやってらして、この上庭ホテルもご実家のお仕事で立ち上げたのよ。こちらは原田さんで、ご実家は主に輸出入。享正グループともお取引が多くて……」

――なるほど。酒会の主役は、こっちだった。さっきまで私に声をかけてきた人たちは、せいぜい人数合わせに過ぎない。

私は礼儀正しく、一人ずつ挨拶を交わす。

「まあ、あなたが小野寺家の次男さんのご婚約者なの? お綺麗ねえ。綺麗なだけじゃなくて、やり手だなんて...

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