第44章

夏川清美がゆっくりと意識を取り戻した頃には、夏川森は妻の遠藤真莉、そして息子の夏川文雄を連れて、すでに慌ただしく駆けつけていた。リビングのソファベッドに横たわる娘の姿を見た瞬間、遠藤真莉は近づくより先に、泣き声の混じった声を漏らす。

「清美、どうしたの……? この数年、ずっと落ち着いてたじゃない。ほとんど発作も起きてなかったのに……なんで急に、心臓が……」

清美は重たげに瞼を上げ、力のない目で両親を見た。赤く腫れた目の縁に、たちまち涙が溜まる。

「お母……さ……」

それきり言葉は続かず、彼女は嗚咽に崩れ、胸元を押さえて呼吸すらままならない。

小野寺允樹が慌てて背を支え、呼吸を整える...

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