第59章

私は冷ややかな目で彼を見つめ、答えなかった。

けれど、さっきまで気まずかった空気は、あの「5%の株」という後ろ盾がついただけで、ずいぶん丸くなる。

「昨日、山村会長には一度話しておきました。今日、会長から折り返しがあって……時間を合わせて、龍成クラブの浅村さんと会うことになりそうです」

要点だけをさらっと伝えると、小野寺礼臣は瞳を冷たくさせた。

「龍成クラブのオーナーが表に出る気なら、まずはそいつに責任を取らせる。日向ってやつは……逃がさない」

「ただ……」

そこで口調を切り替え、私へ視線を移す。湯気の薄い茶をひと口含んでから、ゆっくり言った。

「この件は俺が処理する。お前は心...

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