第82章

金田先生は翌日の夜には病院へ駆けつけ、院内の専門医たちと合同で検討を重ねたうえで、細かな治療計画を組み上げた。

「葉夏さん。背中の治療は、無理に手術をせず保存的に治療する方も多いんですよ。本当に全部、新しい皮膚で覆いますか? ご自身が手術を受けた時のこと、覚えているでしょう。術中は……正直、きついですよ」

金田先生が、もう一度だけ念を押してくる。

小野寺礼臣は、むしろ興味津々だった。

「きついって、どうきついんです?」

私はさらりと答える。

「壊死した組織をすべて取り除いて、きれいな皮膚で覆い直します。一度で終わるとは限りませんから、少しずつ進めていきますね」

小野寺礼臣の目に...

ログインして続きを読む