第85章

契約書一枚のせいで、夏川森は完全に言葉を失っていた。

だが同時に、その借用書一枚のせいで、ほかの株主たちは今にも噴き上がりそうな勢いだった。

「夏川会長。あなたが夏川グループの会長なのは分かりますが、こんな重大なことを独断で決めるなんて。これだけの負債、いったい誰が背負うんです?」

「会社の経営状態はずっと良いって話だったでしょう。ここ数年落ちたとしても、ここまで資金が足りなくなるはずがない。いったいどういう管理をしてきたんですか」

「あなたの一家、わざと会社を空にしようとしてるんじゃないですか? 森くん、こっちは何十年もついてきたんだ。今さら手元の株だけが頼りで老後を考えてるのに…...

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