第86章

小野寺のおじいさんが帰ったあと、私は病床のそばに腰を下ろし、小野寺礼臣の背中の具合を確かめた。

上半身は裸で、火傷の箇所はすでに薬を塗り替えられていて、ガーゼで丁寧に巻かれている。ところどころ、茶色がかった血の跡がうっすら透けて見えるだけだ。むき出しだった赤い肉が見えていた頃に比べれば、ずいぶんマシになっている。

けれど、もともと白かった肌の一部は、エキスパンダーのせいで水を入れた分だけ大きく盛り上がり、異様なほど大きなこぶみたいになっていた。見た目も不気味で、正直、少し怖い。しかもそのせいで、うつ伏せの姿勢でも全身が落ち着かないらしく、礼臣は小さく息を吐くたびに、どこか居心地悪そうに肩...

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