第15章 反撃

「おまえの言う『謎のプロジェクト』って、結局どこの筋なんだ? 身元は洗ったのか? まさか招き入れる相手を間違えたんじゃないだろうな」

山田の言葉には棘があった。冬木澪の実力を疑い、さらに彼女の素性と目的まで遠回しに踏み込んでくる。

周囲の数人の技術者も手を止め、視線が一斉に集まった。

――年寄りは、よく喋る。

冬木澪はうんざりしたが、相手をする気にもならない。ヘッドホンを被り、無感情にキーを叩き続けようとした、そのとき。

入口から、冷たく低い、芯まで貫く声が落ちた。

「俺に指図してるのか?」

分析エリアの小声が、いっせいに凍りつく。

全員が弾かれたように振り向いた。

藤堂湊...

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