第42章 差し入れの食事

そう思い至った藤堂湊は踵を返し、声の調子を変えずに高村さんへ指示を飛ばした。

「各所に通達。危機は解除だ」

「各部門の動揺を抑えろ。後処理は、平常運用へ滞りなくつなげる」

集まっている面々をひととおり見回し、言葉を落とす。

「こちらの提携先が、肝心な場面で手を貸してくれた。以後の対応は最上級でいく」

「提携先、ですか?」

高村さんが思わず聞き返しかけたが、藤堂湊の表情が冷えたままだと気づくと、問いを飲み込み、黙って頷いた。

「承知しました、藤堂社長」

高村さんは藤堂湊に長く仕えている。社長の態度そのものが命令であることを、痛いほど理解していた。

それに、今回の件は来るのも早...

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