第44章 態度

やっと厄介払いができて、橋本日奈は胸いっぱいに息を吸った。

スカートの裾と表情を整え直し、可憐さと媚びを絶妙に混ぜた、あの「男受けする顔」を作る。そうして彼女は、容赦なくパーティーの中心へと歩き出した。

藤堂湊がいる場所へ——。

藤堂湊は年長者に囲まれて会話をしていた。けれど、どこか上の空だ。長い指がひんぱんにスマホの画面を払い、通知を確認している。

冬木澪に送ったメッセージ。

【着いた?】

【渋滞?】

【迎え行こうか?】

冬木澪からの返事は短い。

【もうすぐ】

【大丈夫】

それでも、湊はつい画面を見てしまう。

早く来てほしい。皆の前に連れていって紹介したい。たとえ「...

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