第49章 特別

そう考えた瞬間、高瀬梅子はもう、どこのヒモに会うだの何だのといった余裕など消し飛んだ。

スキンケア? エステ? 按摩だの鍼灸だの、冗談じゃない。

あの女の正体を洗い出し、根から叩き潰す。――それが先だ。

「奥様へご報告いたします。冬木澪は半年前、海外から帰国しております。履歴は異様なほど簡素で、現時点で判明しているのは藤堂グループの技術部に在籍しているという事実のみ。それ以上は……掘れません。まるで、意図的に消されているようで」

高瀬梅子は茶杯を持った手を、宙で止めた。眉間がぎゅっと寄る。

「あり得ないでしょ。海外の学校は? 藤堂グループに“ふらっと”入れる程度には、学歴だってある...

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