第59章 会社へ行く

「さっき言ってたのって、動的デバッグってやつですか? でも、なんであの杉山社長のこと――あ、プロなら守秘義務とかあるんですか」

「いや、別に……ほんと、なんとなく聞いただけです。最近ちょっと勉強してて……」

冬木澪は足を止め、車道の向こうを指さした。

「私はこっち。ついてこないで。車に轢かれるよ」

「俺もこっち!」

北野星はまさかの同じ方向に、ぱっと目を輝かせて小走りで並ぶ。

「それにさ、俺のノート。さっき落としちゃって、なんか固まるんだけど。ちょっと見てくれない?」

「貧乏大学生は修理代も出ないんだって!」

澪は取り合わず、そのまま横断歩道へ。

星はぴたりと後ろをついてき...

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