第6章
莉奈視点
まだ意識が比較的はっきりしているうちに、私はすぐに携帯を取り出し、震える手で真にメッセージを送った。
『助けて。ホーンで。何かがおかしい。頭がちゃんと働かない』
メッセージを送信した直後、ドアの外から翔の声がした。
「莉奈? 大丈夫か?」
「だ、大丈夫……」私は声を普通に装おうと努めた。「すぐに出るから」
「本当か? 様子がおかしいぞ」翔の声が近づいてくる。「中に入って様子を見ようか?」
「ダメ!」私はきっぱりと断った。
しかし、翔はドアをノックし始め、その力は次第に強くなっていった。
「さあ、出ておいで、可愛い子ちゃん。おしゃべりの続きをしよ...
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