第100章

「何を話すっていうの」

新山家の話題が出た瞬間、新山晃の瞳の奥を、かすかな嫌悪がすっと横切った。けれどそれを、星野結花に見せるつもりはないらしい。

「お前は俺だけ見てればいい。あいつらより、俺のほうが格好いい」

低く落ちた声。視線には、甘い熱が滲んでいた。

「自惚れないでよ!」

星野結花は、端正で上品なその顔を見上げて言い返す。

……

昼食を終えたころ、桜井美優がインターホンを押した。

「結花! 結花? 星野結花!」

返事がない。美優はだんだん苛立って、指に力を込めて連打する。

ガチャ。

扉が開いた。出てきた新山晃は、露骨に不機嫌そうな顔で美優を見下ろす。

「何の用だ...

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