第46章

新山晃が寝室のドアを押し開けると、ソファに丸まった星野結花が眠っていた。

足音を殺して近づき、テーブルにケーキの箱をそっと置く。ついでに、額に落ちた細い髪を指で払って耳へ掛けてやった。

結花は気がかりがあったせいか眠りが浅い。ぱちりと目を開け、新山の端正でどこか気品のある顔を見上げると、ゆっくり身を起こした。

「来たんだ」

「うん」

新山晃は結花の首元に手を伸ばし、ネックレスを外す。

「なんでベッドで寝ない」

「待ってたんだもん」

結花はふっと笑い、言いかけた。

「今日のこと……」

「俺がやるべきことだ」

新山はそう言いながらケーキの箱を開ける。

「イチゴムースと、チ...

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