第124章 鳴海絃星は俺のものだ

八幡爺さんは不機嫌そうに眉をひそめた。

「お前、その態度は何だ?」

「口を挟まないでください」

八幡誠言は鼻で笑う。

「……ほう」

八幡爺さんは両手を杖の龍頭に重ね、ぐっと体重を預けた。

「どうした。儂はあの女を躾けることすらできんのか?」

「理由は?」

誠言は爺さんの正面に立つ。

顔色は紙みたいに白い。肩の傷が疼いているのだろう、わずかに呼吸が浅い。それでも背筋だけは、折れそうで折れないほど真っ直ぐだった。

八幡爺さんは誠言を一瞥し、含みのある目で言う。

「お前が一番分かっておるだろう」

「俺の代わりに鬱憤を晴らしてくれるっていうなら、結構です」

誠言の声は冷えた...

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