第130章 あんたは永遠に私に勝てない

「鳴海絃星。あんたが私に勝てる日は、一生来ないわ……」

若林詩羽は八幡誠言の胸に甘えるようにもたれ、病床に横たわる鳴海絃星を、勝ち誇った顔で見下ろした。

すると突然、八幡誠言がどこからかナイフを取り出し、若林詩羽へ差し出す。

「まだ生かしておく理由があるのか?」

若林詩羽は青ざめた。

「誠言……そんなの、よくないよ。だって彼女、あなたの奥さん……」

八幡誠言の目が陰り、声が冷たく落ちる。

「奥さん? とっくに離婚した。やれ。何かあっても、俺が全部かぶる」

その言葉に背中を押され、若林詩羽は震える手でナイフを受け取った。じり、じりと病床へ近づく。

「鳴海絃星。前は運がよかった...

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