第137章 八幡誠言は毎日復縁したいと思っている

福利施設の面会時間になった。

鳴海絃星は、名残を引きずりながらも席を立つしかない。川野梓の頭をそっと撫でて、

「二、三日したらまた来るね」

梓はおとなしく頷いた。

鳴海絃星は後ろ髪を引かれる思いで部屋を出る。

外では、土井優夕がすでに車で待っていた。

鳴海絃星が乗り込んでから、土井優夕はようやく口を開く。

「いとちゃん。ひとつ、知っておいたほうがいいことがあるの」

鳴海絃星は顔を上げた。土井優夕の表情が、いつになく硬い。胸の奥がきゅっと締まる。

「……どうしたの?」

「いとちゃんが事務室に行ってる間、私、池の近くにいたの。言い争う声が聞こえて、慌てて走って行ったら……」

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