第161章 真相

八幡一辰は、これまでの経緯を一部始終、包み隠さず話した。

「……あの日、病院にママの様子を見に行こうとしたんだ。でも若林詩羽が行かせてくれなくて、言い合いになって……そしたらあいつ、怒って僕を突き飛ばした。僕、踏ん張れなくて階段から落ちたんだ。目が覚めたら……何も覚えてなかった」

八幡誠言の指の節が白くなる。

彼は勢いよく立ち上がると、壁に拳を叩きつけた。

「ドンッ」

鈍い衝撃音。壁紙に細い亀裂が走り、拳の節からは赤い血がにじむ。

だが、痛みなど感じない。

「くそっ……! 俺は何年も騙されてたのか。熱で記憶が飛んだんだと、本気で信じてた……あいつが一辰に本気で優しくしてるとまで...

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