第164章 これはお前が受けるべき報い

若林詩羽は床に這いつくばったまま、全身を小刻みに震わせていた。涙で顔はぐしゃぐしゃ、唇もぶるぶると揺れ、蚊の鳴くような声で呟く。

「……鳴海絃星に、謝ったりしない……」

八幡誠言はその惨めな姿を見下ろし、口元だけをゆっくりと吊り上げた。薄い笑み。惜しむ価値もない廃品でも眺めるような目。

彼は視線を若林父へ移し、淡々と、だがどこか面倒くさそうに言った。

「若林社長。ご覧の通りです。俺が助けないんじゃない。娘さんが協力しないだけだ」

若林父の顔色が、青くなったり白くなったりと忙しく変わる。

誠言は興味を失ったように目を戻し、顎で入口を示した。

「岩崎、送れ」

岩崎深が一歩前へ出る...

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