第24章 アレルギーの原因

黒い駿馬が稲妻みたいに風を切り、鋭い蹄音を響かせながら鳴海絃星へ一直線に突っ込んできた。

鳴海絃星の瞳孔がきゅっと縮む。反射的に手綱を引き絞った。

白馬の前脚が高々と跳ね上がり、甲高いいななきが夜気を裂く。ぎりぎりのところで、ようやく踏みとどまった。

「八幡誠言、頭おかしいの!?」

絃星は馬を落ち着かせながら顔を上げた。目に残った恐怖が消え切らないうちに、さらに濃い嫌悪へ塗り替わる。

そのあからさまな拒絶は、氷水みたいに八幡誠言の苛立った胸へぶちまけられた。

ほかの男には、やわらかな声で笑うくせに。

俺には、逃げるみたいな顔――?

誠言は手綱を握る指に力を込める。鼻で嗤い、絃...

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