第41章 あなたたちは離婚しちゃダメ!

翌朝――八幡誠言が目を覚ました瞬間、こめかみが何かで叩き潰されたみたいにずきずきと疼んだ。鈍い痛みが頭の芯まで残っている。

眉を寄せ、反射的に手を伸ばして揉もうとする。だが腕が持ち上がらない。何かに押さえつけられていた。

わずかに首を傾ける。

隣には、背を向けて眠る人影。艶やかな黒髪が枕に広がり、布団は肩口まで掛かっている。そこから覗くのは、すらりと伸びたうなじ――。

八幡誠言の口元が、勝手に歪んだ。

心の中で冷たく鼻を鳴らす。

昨日は「離婚以外はいらない」なんて啖呵を切っておいて、結局ここに戻ってきたじゃないか。

――離れられるわけがない。

「鳴海絃星、起きろ!」

苛立ち...

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